サンクスメールとは

サンクスメールとは、商品の購入などに対して事業者がお礼の気持ちを表すメール全般のことです。

ネットショップで購入手続きをした後には、「ご注文ありがとうございます!」などのタイトルでショップからメールが自動送信されます。
また、企業のWebサイトから資料をダウンロードしたときにも、お礼のメールが届きます。

このようなサンクスメールは、他のメールよりも開封率が高く、重要な顧客との接点となります。
今回は、サンクスメールの重要性、例文、活用のポイントを紹介。後半でシャノンのサンクスメール例文と施策例も紹介します。

リードが長らく商談化しない

サンクスメールとは?役割と種類を知ろう

サンクスメールとはどんなメールか、機能と重要性を解説します。

サンクスメールとは

サンクスメールは、顧客に対して感謝を表すメールのことで、サンキューメールと呼ぶこともあります。
サンクスメールの送信プロセスフローチャートたとえば以下のような場合に企業から顧客へ送るメールです。

  • 商品の注文
  • 送付された商品の受領
  • お問い合わせ
  • 資料のダウンロード
  • 代金の入金
  • イベントやキャンペーンへの参加
  • アンケートの回答
  • レビュー投稿
  • その他

商品の購入手続き後に送付されるサンクスメールが最も代表的ですが、そのほかにもサンクスメールを送る機会は多いことがわかります。また、「顧客の何らかのアクションに対して感謝を表す」ことが上記の共通点であり、これがサンクスメールの機能です。

サンクスメールの4つの役割

サンクスメールには、感謝を表す以外にも重要な役割があります。以下の点が挙げられます。

お礼の気持ちを伝える
まず何よりもお礼の気持ちを示すことが大事です。メールタイトルや本文の冒頭で明確に相手に伝わるよう、お礼を伝えましょう。

内容を確認する
商品購入の場合、サンクスメールには「注文内容の確認」という機能があります。注文の確定、注文日時、商品、価格、数量などの詳細がサンクスメールに記載されます。顧客が自らの注文内容や届け日を再確認したいときにはサンクスメールで知ることができます。

信頼関係を構築する
商品購入や資料ダウンロードの後にサンクスメールが自動送信されることにより、顧客は自分のアクションを確認するとともに、相手企業の信頼度を認識します。サンクスメール対応が迅速かつ好印象の内容であれば、また購入やアクセスをしたいと思うでしょう。つまり、サンクスメールは顧客との信頼関係を構築するために重要です。

次の行動を促す
サンクスメールでは、次の行動を促す内容を盛り込むことが多いです。とくに、商品の受取り後や使い始めのタイミングに合わせて送信するメールで有効です。次のアクションを促すために記載する内容の例として、以下があります。

  • 商品レビュー
  • アンケートへの回答
  • 類似商品の紹介
  • クーポンの配布

次のアクションの選択肢を示すことにより、顧客との関係を深めることが期待できます。ただしこの段階でも、感謝の意を伝えることが最優先です。

サンクスメールはなぜ重要?

サンクスメールは以下の点で、一般的なメルマガや販促メールより重要です。

他のメールより開封率が高い
サンクスメールには顧客にとっても重要な「注文の確認」という機能があり、他のメールよりも高確率で開封されることが特徴です。サンクスメールはメールフォルダから削除されることなく保存されることも多いです。企業は、読まれる可能性が高いサンクスメールという機会を最大限に活かすことが重要です。

コミュニケーションの起点となる
購入した商品について疑問や不満があった場合や、逆に満足度が高かったとき、顧客は企業に対して連絡をとろうとします。サンクスメールがあれば、顧客はそれに返信、またはメール内の「お問い合わせはこちら」などのURLをクリックすることにより、企業にメッセージを送れます。仮にクレームの内容だったとしても、問い合わせに対して企業が迅速かつ誠実に対応すれば好印象に転じる可能性があります。つまり、サンクスメールは顧客とのOne to Oneとなるコミュニケーションの起点として重要です。

評価を左右する
何度かのサンクスメールを通じたやりとりで満足度が高ければ、顧客は企業に対してよい印象を持ちます。ネットショップの場合なら、ショップの評価や好意的なレビューの書き込みにつながるでしょう。逆に対応に不備があれば評価が下がってしまいます。

サンクスメールの種類

さまざまなサンクスメールがありますが、BtoCのネットショップを例にとり、サンクスメールの種類について整理します。

ネットショップのサンクスメールタイムライン 注文確認メール
購入手続きが完了したときに送信する「注文確認メール」は顧客との最初の接点であり、サンクスメールが読まれる可能性も高いので特に重要です。ショップはこの機会を活用して多くの情報を届けたいところですが、顧客が知りたい「注文内容の確認」「お問い合わせ先」などの情報をわかりやすく記載することが大事です。

発送完了メール
商品の手配と発送準備を終えて発送を完了した時点で送信するサンクスメールです。クレジットカード払いの場合は商品発送の時点で決済されます。注文された商品の内容や配達日時について改めて確認する役割もあります。

受領確認メール
商品を発送し、受領確認がとれたタイミングのサンクスメールでは、配達の不備や届いた商品の問題などがあった場合や、商品の感想などを受け付ける窓口の案内を記載します。アンケート回答の依頼、次回購入のクーポンや今後のキャンペーン情報を記載することもあります。

入金確認メール
入金が注文や商品配達と同時でない場合は、入金が確認されたタイミングでもサンクスメールを送ります。このメールも次のアクションを促す情報を記載する機会となります。

既存顧客への定期的なサンクスメール
日頃のご愛顧への感謝を表すサンクスメールです。代表的な例として、誕生日やクリスマスなど記念日の機会を利用してクーポンを送る方法があります。

その他のサンクスメール
レビュー投稿、友人の紹介、キャンペーンへの参加など、購買行動以外のアクションについてもそれぞれに対応したサンクスメールを送ります。

このようにネットショップの場合、一度の商品購入だけでも何度かのサンクスメールを送る機会があり、一つ一つのサンクスメールの送り方や内容はマーケティング施策として非常に重要です。

サンクスメールの例文と送付のポイント

実際のサンクスメールの例文と、書き方、送り方のポイントを紹介します。

サンクスメールの例文(1)注文確認メール

サンクスメールの代表的な例文を紹介します。
以下は、ネットショップで注文手続きが完了したときのメールの例です。
サンクスメールの実例

タイトル:【ショップ名】ご注文ありがとうございます

本文:

【お客様名】様

ご注文ありがとうございます。【ショップ名】です。
このたびは、多くのネットショップのなかから当店を選んでいただき、誠にありがとうございます。

下記の内容でご注文を承りました。
———————————————-
商品名:
数量:
送料:
合計金額:
お届け予定日:20××年×月×日(ご自宅へお届け)
お届け先住所:

お支払方法:クレジットカード

ご注文日時:20××年×月×日 ××時××分
ご注文番号:************
———————————————-
■商品発送につきまして
発送準備が整い次第、お知らせのメールをお送りいたします。

■注文内容その他について、変更点や不明点があればこちらへお問い合わせください。(URLを記載)
※お問い合わせの際は、ご注文番号をお知らせください。

■ショップからのお知らせ
(クーポンの進呈、キャンペーン情報などがあれば記載)

———————————————-
【ショップ名】
(住所)
(TEL)
(URL)
担当者名前
———————————————-

サンクスメールの例文(2)商品到着後のメール

商品の受領が確認できた時点、またはその3日後くらいまでに送付するサンクスメールです。
主な目的は、商品に問題がなかったか、満足いただけたかの確認です。

サンクスメールの実例2

タイトル:【ショップ名】商品のご購入ありがとうございました

本文:

【お客様名】様

お世話になっております。【ショップ名】です。
このたびは、【商品名】をご購入いただき、誠にありがとうございました。
お届けした商品について、ご満足をいただけましたでしょうか?

初回ご購入のお客様へのお礼の気持ちを込めて、【お客様名】様にご利用いただけるクーポンをご用意いたしました。ぜひお受け取りください。今後とも末永く【ショップ名】をどうぞよろしくお願いいたします。
———————————————-
商品名:
お届け日:20××年×月×日
ご注文番号:************
———————————————-

商品に関して、不明点やお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

■お問い合わせ
お問い合わせ先はこちら(URLを記載)
なお、お問い合わせの際にはご注文番号をお知らせください。

■クーポンのご案内
クーポンの取得はこちら(URLを記載)
期限は20××年×月×日となっておりますので、お早めにご利用ください。

■ショップからのお知らせ
(おすすめ商品情報、セール情報などがあれば記載)

———————————————-
【ショップ名】
(住所)
(TEL)
(URL)
担当者名前
———————————————-

サンクスメールで気を付けたい5つのポイント

サンクスメールの書き方、送り方については、以下のようなポイントをおさえましょう。

迅速に送る
サンクスメールは顧客のアクションの直後に送付します。購入手続き完了後のサンクスメールについては多くの場合、自動送信設定により直後に送付されますが、電話や個別メールによるイレギュラーな対応があった場合にもそれと同じように迅速に送りましょう。

わかりやすいタイトルをつける
サンクスメールは開封率が高いですが、メールフォルダの中で見つけることができなかったら開封されません。件名はサンクスメールであることがわかるよう、工夫しましょう。

  • 件名に店舗名を入れる
  • サンクスメールであることがわかるよう、お礼の言葉を入れる

件名に店舗名を入れることが多いですが、商品名のほうが高く認知されていれば商品名を入れることもあります。また、お礼の言葉ではなく「ご注文内容の確認」とすることもあります。

問い合わせ先を明記する
返信ができない自動送信メールの場合は、その旨を明記するとともに、顧客が問い合わせるときに迷わないよう、問い合わせ先と問い合わせの方法を明記します。

発信元情報を明記する
文末にはショップ名(会社名)、住所、連絡先情報、URLを明記します。担当者の名前もできるだけ入れましょう。複数名が担当するネットショップなどでは「チーム一同」のように表記する場合もあります。

次の行動をうながす
サンクスメールは読まれる可能性が高く顧客との貴重な接点なので、次の行動を促す以下のような内容を入れることが多いです。

  • アンケートへの回答依頼
  • 関連商品、新商品の情報
  • クーポンの配布

ただしサンクスメールは感謝を表すことが第一の目的なので、強調せずに簡潔に記すことが大事です。

BtoBのサンクスメールの例文と施策例

シャノンでも各種のサンクスメールを送付しています。BtoBで活用できる例文とMA(マーケテイングオートメーション)で自動設定できる施策についてご紹介します。

資料ダウンロード申込者へのサンクスメール

以下は、資料ダウンロードを申し込んだ方へのサンクスメールの例です。
こちらは、MAで自動設定されています。

サンクスメール例自動返信例

フォームから申込をすると、即時に自動配信されます。申込者にとって必要なURLの情報のみをシンプルに掲載し、確実に素早く届くよう、テキストのみのメールとなっています。

展示会で名刺交換した方へのサンクスメール

展示会では多くの方と名刺交換できますが、成果につなげるためにはその後のサンクスメール対応が重要です。以下は、展示会で名刺交換した方へのサンクスメールの一例です。
こちらは画像入りで情報量が多いメールとなっています。

展示会でのサンクスメール

展示会サンクスメールのポイントとして、以下があります。

文面のポイント

思い出していただく挨拶文、ビジュアルを入れる
展示会では多くの企業と名刺交換しているので、まず相手に自社を識別して思い出してもらうことが大事です。上記の例では、「弊社は~と~をご紹介しておりましたがご記憶に残っていますでしょうか」という一文を入れています。また、ブース写真やイラストも手がかりになります。

次のアクションを明記する
展示会の記憶が薄れないうちに、それに関連して興味・関心を引き上げるコンテンツを提供します。上記ではおすすめのアーカイブウェビナーを2本案内しています。

配信のポイント

展示会のサンクスメール

翌営業日に送る
展示会でいただいた名刺は、展示会当日に会場のバックヤードでデータ化し、当日または翌営業日にサンクスメールを送信します。

パーソナライズして送る
展示会では来場者を担当者が接客しますが、このときにお客様を「ホット」「ウォーム」「コールド」と判定し、それぞれに合う内容のサンクスメールを送信します。

参考:パーソナライズとは?重視される背景やメリット、広告やポップアップの出し分けなど施策種類を解説

サンクスメールの反応にもとづき、さらに施策を展開
サンクスメールを「開封した」、URLを「クリックした」、動画を「視聴した」などのリードの履歴にもとづき、それぞれに対してさらに次の施策を展開します。これらはMAのシナリオ設定により自動化されます。

参考:MAのシナリオ機能とは?シナリオを作成するメリット、手順、シャノンが実践しているシナリオ事例も多数紹介!

ウェビナー申込者へ送る、ウェビナー開催後のサンクスメール

ウェビナー開催後には、ウェビナーを視聴された方、申込しながらウェビナー未視聴の方へ、内容の異なるサンクスメールを送ります。どちらも、ウェビナー開催日の当日中に送付します。

ウェビナーを視聴された方向けのサンクスメール

ウェビナー視聴者向けサンクスメール例視聴された方へは、アンケート回答を依頼します。

ウェビナー未視聴の方向けのサンクスメール

ウェビナー視聴未視聴者向けサンクスメール例

未視聴の方へは見逃し配信のURLをご案内します。このメールの例では、「見逃し配信は7日間限定」と伝え、視聴を促しています。

2つのメールの出し分けは、MAにより自動設定しています。

以上、サンクスメールを効果的に活用する施策についてご紹介しました。サンクスメールを最大限に活用して成果を上げるための、「パーソナライズ」「シナリオ設定」などは、MAにより実現できます。

サンクスメールの自動化にはMAがおすすめ!

サンクスメールの送信を毎回手作業で行うのが大変…」「せっかくお問い合わせをもらっても、迅速なフォローが追いつかない…」そんなお悩みを抱えている方には、MA(マーケティングオートメーション)がおすすめです。

MAを活用すれば、フォームからのお問い合わせ後に自動でお礼メールを配信するだけでなく、

  • 開封率やクリック数の可視化による効果測定
  • 見込み顧客の興味度合いに合わせたパーソナライズ施策

なども実現でき、フォロー業務を効率化しながら顧客満足度を高めることが可能です。

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まとめ

本稿のポイントは以下です。

サンクスメールとは顧客に感謝を伝えるメールのことで、商品購入のほか、代金入金、資料ダウンロード、お問い合わせ、アンケート回答などの顧客行動に対してお礼を伝えるサンクスメールもあります。

サンクスメールの役割は以下です。

  • お礼の気持ちを伝える
  • 内容を確認する
  • 信頼関係を構築する
  • 次の行動を促す

サンクスメールは以下の点で重要です。

  • 他のメールより開封率が高い
  • コミュニケーションの起点となる
  • 評価を左右する

サンクスメールを送付するときのポイントは以下です。

  • 迅速に送る
  • わかりやすいタイトルをつける
  • 問い合わせ先を明記する
  • 発信元情報を明記する
  • 次の行動をうながす

最後に、シャノンのマーケティングオートメーションでは、データの一元管理による効率的なリード獲得とナーチャリングが可能です。


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