メルマガ開封率の平均と目安、開封率を上げる8つの方法を解説する記事のメインビジュアル

メルマガの開封率の平均は、20〜25%前後

メルマガ開封率の平均は一般的には20〜25%前後とされます。しかし、自社の数値が高いのか低いのか、判断に迷うケースも多いでしょう。判断に迷う原因は、開封率が業界やリストの質で大きく変わるためです。

本記事では、業界別の平均データや目安をもとに自社の開封率を正しく評価する方法と、件名・プリヘッダーテキスト・配信リストの最適化など開封率を上げる8つの方法を解説します。あわせて、開封率が上がっても商談が増えない原因と、開封の先を商談につなげるシャノンの実測データも紹介します。

シャノンの実例:本記事を執筆しているシャノンのメール施策では、配信を朝に変えるだけで申込率が昼配信より470%高く、ファーストビューに目次を置くと申込率が400%高くなりました。開封率の「先」に効く工夫を、実測データつきで本文で解説します。→ 実測データの詳細はこちら
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【30秒でわかる】この記事の要約
  • ●メルマガ開封率の平均は20〜25%前後。ただし業界別では19〜64%まで開くので、平均値そのものより「自社の数値をどの基準で読むか」が要る
  • ●判断基準は3つ。業界平均・配信リストの質(既存顧客か見込み顧客か)・配信目的で、同じ20%でも評価が変わる
  • ●開封率を上げる方法は8つ。効果と着手しやすさの順なら、件名→プリヘッダー→配信リストから
  • ●開封率は計測の仕組み上「目安」。プライバシー保護機能で実際より高く出ることがあるため、前年比だけで成果を判断しない
  • ●開封率が平均に届いても商談が増えない場合、原因は開封の先が見えていないこと。配信時間・目次・対象の絞り込みは、開封率よりクリック率・申込率といった開封の先の指標に効く

目次

メルマガの開封率とは

メルマガの開封率とは、配信したメールのうち、受信者に開封された割合を示す指標です。計算式は「開封数÷到達数×100」で、到達数は送信数から不達数を引いた件数を指します。メールの中身がどれだけ優れていても、開封されなければ読まれることはありません。そのため開封率は、メルマガ施策の成果を測る最初の指標として位置づけられています。

この章では、前提となるメルマガの定義と、開封率が重視される理由を確認します。なお、開封率の詳しい計算方法と計測の仕組みは「メルマガ開封率のKPI設定方法」の章で解説します。

メルマガとは

メルマガ(メールマガジン)とは、企業が見込み顧客や既存顧客に対してメールで情報を配信するマーケティング手法です。商品・サービスの紹介やノウハウ提供、キャンペーン告知などを通じて、関係構築や購買促進を目的に活用されます。

あらかじめ取得したメールアドレスに対して継続的に情報を届ける「プッシュ型」の施策であり、特にBtoBではリードナーチャリングや商談創出において重要な役割を担います。また、配信対象や内容を細かく設計できるため、顧客の関心や検討段階に応じたコミュニケーションが可能です。

メルマガの基本や作り方は「メルマガとは?基本と作り方6ステップ|BtoB成功事例つき」で詳しく解説しています。

メルマガの開封率が重要な理由

メルマガにおいて開封率は、施策の成果を左右する重要な指標です。メールが開封されなければ内容は読まれず、クリックやコンバージョンにもつながりません。特にBtoBでは、見込み顧客との関係構築の入口となるのが「開封」です。そのため、開封率を高めることが、メルマガ施策全体の成果向上につながります。

メルマガ開封率の平均値は?

メルマガの開封率の平均は、20〜25%前後とされています。これは主にBtoBにおける一般的な見込み顧客リストに配信した場合の目安です。ただし、開封率は一律ではなく、業種や商材、リストの質によって大きく変動します。一般的には10%〜30%程度の範囲に収まるケースが多く、自社の状況によって適正値は異なります。

また、開封率に影響を与える要素として、以下のような傾向があります。

  • 配信数が多くなるほど開封率は下がりやすい
  • 企業やブランドの認知度が高いほど開封率は上がりやすい

重要なのは、平均値そのものよりも自社の開封率が適切な水準にあるかを判断することです。平均を基準に現状を把握し、改善すべきかどうかを見極めることが、メルマガ施策の成果を高める第一歩になります。

2026年版|業界別のメルマガ開封率平均

メルマガの開封率は業界によって大きく異なります。Benchmark Emailの調査によると、全体の平均開封率は25.54%であり、業種ごとに見ると大きな差があることがわかります。以下は主な業界別の開封率の一例です。

業界 開封率
政府・官公庁 64.27%
スーパーマーケット 43.49%
美術・アート 45.25%
放送メディア 38.21%
銀行 37.72%
ホテル・観光 33.34%
建築 32.07%
製造業(機械) 30.16%
ITサービス 28.16%
人材・採用 27.85%
マーケティング・広告 19.14%
健康・フィットネス 19.85%
病院・医療 21.44%

※出典:Benchmark Email(2026年)

業界別データからわかる3つの傾向

業界別の開封率を見ると、以下のような特徴があります。

  • 信頼性が高い業界(政府・金融など)は開封率が高い
  • 生活に密接な業界(小売・食品など)も比較的高い
  • マーケティング・広告系は相対的に低くなりやすい

💡 解決のヒント:業界別の数値は「上限の目安」として読む
業界別の数値は、配信ツール提供元が自社サービスの利用企業の配信結果を集計したもので、BtoBとBtoCの区別はされていません。BtoB向けの配信だけを見れば、表より低く出る業界もあります。BtoBの自社比較では、業界別の数値を「上限の目安」として見たうえで、自社の過去12か月分の開封率の推移を基準線にすると、改善したかどうかを判断しやすくなります。

自社の開封率は高い?低い?判断基準

平均値と業界別データを確認したら、次は自社の数値がどの位置にあるかを見極めます。ここでは評価の目安と、目安どおりに判断してよいかを確かめる3つのポイントを整理します。

開封率の評価目安

開封率 評価
30%以上 非常に高い(優秀)
20〜30% 平均〜良好
10〜20% やや低い(改善余地あり)
10%未満 低い(要改善)

開封率を判断する3つのポイント

ただし、上記の基準はあくまで一般的な目安であり、最終的には以下の観点も踏まえて判断する必要があります。

  • 業界平均と比較する:同じ開封率でも、業界によって評価は異なります
  • 配信対象(リストの質)を考慮する:既存顧客向けか、見込み顧客向けかで大きく変わります
  • 配信目的に応じて評価する:ナーチャリングか、商談創出かで適正値は異なります

状況タップ式・逆引き診断
配信リストの状況を選ぶと、目安の読み替え方が出ます
1
展示会・資料ダウンロードなどで集めた見込み顧客が中心
2
既存顧客・取引先が中心
3
数年前に取得して以降、更新していないリードが混ざっている
4
すでにセグメントごとに配信を分けている
上の「開封率の評価目安」をそのまま基準に読んで問題ない配信先です。ただし取得から時間が経ったリードの割合が多いほど開封率は下がるので、直近1年以内に取得したリードだけで開封率を出し直し、全体と比べてください。差が大きければ、「メルマガ開封率を上げる8つの方法」の3(配信リストの最適化)が最初の打ち手です。

判断の具体例

たとえば、以下のように考えると判断しやすくなります。

  • IT企業で開封率20% → やや低め(改善余地あり)
  • 製造業で開封率25% → 平均〜良好
  • 広告業で開封率20% → 平均的

判断後にやるべきこと

開封率はあくまで指標のひとつであり、最終的な目的は成果につなげることです。重要なのは、「高い・低い」を判断したうえで、改善すべきポイントを特定し、次のアクションにつなげることです。

メルマガ開封率のKPI設定方法

メルマガの開封率は、施策の成果を測るKPI(重要業績評価指標)として活用されます。ただし、単に数値目標を設定するだけではなく、目的やターゲットに応じて適切に設計する必要があります。

KPI設定の基本

KPIを設定する際は、まず現状の開封率を基準にし、現実的に改善可能な範囲で目標を設定します。たとえば、現在の開封率が20%の場合、いきなり30%を目指すのではなく、まずは25%といった段階的な目標設定が有効です。

セグメント別KPIの考え方

メルマガの開封率は、リードの状態によって大きく異なるため、ターゲットごとにKPIを分けて設定します。たとえば以下のように設定します。

  • 購入意欲が高いリード:30%
  • 興味・関心があるリード:25%
  • 購入意欲が低いリード:10〜15%

このようにセグメントごとに目標を設定することで、より実態に即した評価が可能になります。

KPI設計で失敗しないポイント

開封率をKPIとして活用する際は、単体で評価するのではなく、他の指標と組み合わせることがポイントです。開封率が高くても成果につながらなければ意味がないため、クリック率やコンバージョン率とあわせて改善していく必要があります。

KPIについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考:KPIとは?設定3ステップと部門別具体例【無料テンプレート付き】

メルマガの開封率の計算方法

メルマガの開封率は、以下の計算式で算出します。

開封率 = 開封数 ÷ メール到達数 × 100%
( メール到達数 = 送信メール数 - 不達数 )

開封率の仕組みと注意点

開封数は、主にHTML形式のメールに埋め込まれた画像(トラッキングピクセル)が表示されたかどうかによって計測されます。ただし、この仕組みには以下のような注意点があります。

  • 画像が表示されない場合は開封としてカウントされない
  • プライバシー保護機能により、実際より高く計測される場合がある

そのため、開封率はあくまで目安として捉えることが大切です。

M
マーケ担当者
件名を変えてから開封率が上がって、その成果だと思って報告していた。計測の仕組みで高く出ていた分も混ざっていたなら、どこまでが自分たちの成果だったのか分からない。

💡 解決のヒント:計測の上振れはクリック数と並べて切り分ける
代表例はApple Mailのプライバシー保護機能(2021年から提供)で、受信者が開かなくてもメール内の画像を先に読み込むため、開封としてカウントされます。この影響を切り分けるには、開封率だけの前年比ではなく、クリック率と「クリック数÷開封数」を同じ表に並べて記録してください。開封率だけが上がりクリック数が変わっていなければ、計測の仕組みによる上振れと判断できます。

メルマガ開封率の主な計測方法

開封率は、配信に使うツールの機能で自動計測するのが基本です。ここでは、ツールでの計測と、開封後の行動まで追うGoogleアナリティクスの活用方法を紹介します。

ツールでの計測(MAツール・メール配信システム)

開封率の計測は、HTMLメールに埋め込まれたトラッキング機能により、開封率やクリック率などの指標を自動で把握できます。ただし、メルマガ施策の成果を高めるには、開封率の把握だけでなく、その後の行動や顧客の関心度まで分析する必要があります。こうした高度な分析やセグメント配信、スコアリングまで一元管理できる点で、MAツールの活用が有効です。

SHANON MAでは、メールの開封・クリックといった行動データをもとに顧客の関心度を可視化し、最適なタイミングでのアプローチが可能です。メルマガ施策の成果を高めたい方は、ぜひサービス資料をご覧ください。

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Googleアナリティクスでの分析方法

Googleアナリティクスを活用することで、メール開封後のユーザー行動を分析できます。メール内のリンクにUTMパラメータを設定することで、どの程度のユーザーがサイトに流入し、その後どのような行動をとったのかを把握することが可能です。開封率だけでは測れない「閲覧」「滞在」「コンバージョン」といった成果指標まで確認できる点が特徴です。

メルマガ開封率を上げる8つの方法

自社の開封率が目安より低い、あるいはもう一段引き上げたいという場合に取り組むべき改善方法を8つ紹介します。効果が大きく、着手しやすい順に並べています。

順 方法 効くポイント
1 件名を最適化する 開封判断に最も影響。複数案の比較とA/Bテストで検証
2 プリヘッダーテキストを最適化する 件名の補足として開封判断に影響。未設定だと本文冒頭が自動表示される
3 配信リストを最適化する 反応のないアドレスの除外と名寄せで、全体の開封率の下げ要因を取り除く
4 配信タイミングを見直す 曜日・時間帯で開封率が変わる。BtoBは始業前後(7時〜9時頃)が目安
5 コンテンツの質を高める 「読む価値がある」と認識されることで中長期的に開封率が上がる
6 差出人を最適化する 誰からのメールかを一目で伝え、同じ表記を続けて認知を蓄積する
7 セグメント配信を行う リードの状態に応じて内容を変える。実現にはMAツールの行動履歴が有効
8 継続的に改善(PDCA)を回す 配信ごとの結果を比較し、開封率が高かった要因の再現性を見つける

1. 件名を最適化する

開封率に最も大きく影響するのが件名です。受信者は件名を見て開封するかどうかを判断するため、関心や課題に直結した表現にする必要があります。効果を高めるためには、1回の配信で複数のタイトル案を検討することが有効です。

実務では20〜30案ほど候補を出し、その中から最適なものを選定するケースもあります。また、A/Bテストを継続的に行い、どの表現が開封されやすいかを検証することも欠かせません。ChatGPTなどの生成AIを活用してタイトル案を効率的に作成する方法も有効です。

開封されやすい件名のポイント

  • 内容が一目で伝わる具体的な表現にする
  • 文字数は30文字前後に収める
  • 重要なキーワードは前半に入れる
  • 数字を入れて具体性を高める
  • 過度な装飾(「!」や「?」)は控える

開封されやすい件名の具体例

  • 【事例】〇〇で成果が出た方法
  • 【無料】〇〇資料ダウンロード
  • 〇〇に悩んでいませんか?解決策を解説
  • たった3分でわかる〇〇のポイント

メルマガの件名については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
関連記事:開封率を上げるメルマガタイトルの作り方8つのコツ|件名例30選つき

2. プリヘッダーテキストを最適化する

プリヘッダーテキストとは、件名の次に表示される補足テキストのことで、開封するかどうかの判断に大きく影響します。件名だけでなく、このプリヘッダーも含めて訴求を設計します。たとえば、件名で興味を引き、プリヘッダーで具体的な内容を補足することで、より開封されやすくなります。

また、プリヘッダーを設定しない場合、メール本文の冒頭が自動表示されてしまい、意図しない内容が表示されることもあるため注意が必要です。

3. 配信リストを最適化する

開封率が伸びない原因の多くは、配信リストの質にあります。関心の低いユーザーや長期間反応がないユーザーに配信し続けると、全体の開封率が下がります。そのため、一定期間開封していないユーザーを除外する、関心度に応じて配信対象を見直すなど、リストの精度を高める取り組みが必要です。

また、異なる経路で取得したリードの重複を防ぐために、名寄せなどのデータクレンジングを定期的に行うことも欠かせません。

データクレンジングの方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
参考:データクレンジングとは?名寄せとの違い、自動化の手法をご紹介!

よくある失敗談|「リストを減らすのが怖い」が招くこと
配信リストから非アクティブなアドレスを外す提案が出るたび、「せっかく集めたリードを減らすのか」と止められ、全件配信を続ける。開封率は毎月じわじわ下がり、それでも「配信数は維持できている」と説明がつく。ところが半年後、反応のない宛先へ送り続けたことで送信元ドメインの評価が下がり、開封してくれていた既存顧客のメールまで迷惑メールフォルダに入り始める。

減っていたのはリストではなく、届く先だった。

4. 配信タイミングを見直す

配信する曜日や時間帯によって、開封率は大きく変わります。ターゲットの行動パターンに合わせて最適なタイミングを見極めましょう。たとえばBtoBでは、始業前後の時間帯(7時〜9時頃)に開封されやすい傾向があります。

一方で、土日配信は平日より開封率が下がる傾向があるものの、普段とは異なる層にリーチできる可能性もあります。配信結果をもとに、自社にとって最適なタイミングを検証していくことが求められます。

配信タイミングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考:BtoBメールの最適な配信タイミングとは?最適な曜日・時間帯と改善方法を解説

5. コンテンツの質を高める

開封率は件名だけでなく、「このメルマガは読む価値がある」と認識されることで中長期的に向上します。そのためには、誤字脱字のない読みやすい文章にすることはもちろん、受信者にとって必要な情報だけを届けることが大切です。情報量が多すぎると読まれにくくなるため、内容は適切に絞り込みます。

また、独自の調査データや事例など、他では得られない情報を提供することで、次回以降の開封率向上にもつながります。継続的な配信を通じて信頼を蓄積していきましょう。

6. 差出人を最適化する

差出人名は、件名と並んで開封判断に影響する要素です。企業名やサービス名を明記し、誰からのメールなのかを一目でわかるようにします。また、差出人名を頻繁に変更せず、同じ表記で継続的に配信することで認知が蓄積されます。内容に応じて送信元を使い分けることも有効ですが、一貫性を保つことが前提となります。

7. セグメント配信を行う

一斉配信ではなく、ターゲットの状態に応じて配信内容を最適化することで、開封率を高めることができます。たとえば、購買意欲の高いホットリードには具体的な提案やキャンペーンを、関心が浅いリードにはお役立ち情報を提供するなど、段階に応じたコミュニケーションが有効です。

このようなセグメント配信を実現するには、行動履歴をもとに顧客の状態を把握できるMAツールの活用が有効です。

8. 継続的に改善(PDCA)を回す

開封率の改善は一度の施策で完結するものではなく、継続的な検証が必要です。配信ごとの結果を分析し、件名や配信タイミング、コンテンツの違いによる影響を比較します。開封率が高かったメールの要因を分析し、再現性のあるパターンを見つけることで、全体のパフォーマンスを高めることができます。

開封率だけでは成果は判断できない理由

開封率は「メールが開かれたか」を示す指標であり、実際に内容が読まれたかや成果につながったかまでは判断できません。そのため、開封率だけでメルマガの効果を評価するのは不十分です。たとえば、開封率が高くてもクリックや問い合わせにつながらなければ、施策としての効果は高いとはいえません。逆に、開封率が平均的でもコンバージョンにつながっていれば、価値のある施策といえます。

そのため、開封率は単体ではなく、クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)とあわせて確認する必要があります。最終的には「成果につながっているか」という視点で、メルマガ全体の効果を判断しましょう。では、開封率の先で何を見れば成果につながるのか。次の章で、シャノンの実測データをもとに具体的に整理します。

開封率を商談につなげる3つの視点|シャノン実測データ

ここまで、開封率の平均と改善方法を見てきました。ただし、開封率を平均以上に引き上げても、商談が増えるとは限りません。この章では、開封率の改善を商談という成果につなげるために必要な3つの視点を、シャノンが自社のメール施策で得た実測データとともに解説します。

1. 開封率が上がっても商談が増えない原因は「開封の先」が見えないこと

件名とプリヘッダーを見直して、開封率が5ポイント上がった。それでも営業に渡せる案件は増えなかった。BtoBのメール担当者からよく聞く行き詰まりです。原因は施策の質ではなく、見ている指標の範囲にあります。開封率は「メールの中」で完結する指標で、開封した人がその後に何をしたかまでは教えてくれません。

製品によって取得できる範囲は異なりますが、メール配信ツール単体で追えるのは、一般的に開封とクリックまでです。クリックした人が料金ページを3回見たのか、誤ってタップしただけなのかを、個人単位で区別するのは困難です。その結果、営業に渡すリストの基準は「開封した人」「クリックした人」という粗いものになります。開封率が上がるほどリストは膨らみ、営業の空振りも増えるという逆転が起こります。

つまり、問題は開封率の高低ではありません。開封の先の行動を追えているかどうかが、商談につながるかを分けています。その差がどれほど大きいかを、次に実測データで示します。

M
マーケ担当者
開封率が上がった月、営業から「渡されるリストが増えて追いきれない」と言われた。増やしたのは開封した人の数で、買いたい人の数ではなかったと、そのとき気づいた。

2. 配信の工夫は開封率より申込率に効く(シャノン実測)

先に線引きをしておくと、ここで紹介するのは開封率そのものではなく、その先にあるクリック率・申込率の実測です。開封率だけを追っていると見えない改善余地が、どこにあるかを示すデータとして読んでください。

まず配信時間です。シャノンが昼配信と夜配信を比較したところ、申込率は昼のほうが180%高い結果でした。続けて朝と昼を比較すると、朝のほうが470%高くなりました。朝>昼>夜の順に成果が出るため、シャノンでは朝7〜8時の配信を標準にしています。出社直後にメールを確認する習慣が背景にあると推測しています。

曜日を含めた検証は「BtoBメールの最適な配信タイミングとは?最適な曜日・時間帯と改善方法を解説」で紹介しています。

次にメールの中身です。ファーストビューに目次を置いたメールは、目次なしと比べてクリック率が160%、申込率が400%高くなりました。件名で興味を持って開いた人に、全体の内容を一目で示せることが効いています。

最後に、誰に送るかです。2021年のシャノン実施結果では、1万件以上に送る通常のメルマガのクリック率は0.6〜0.8%、配信停止率は0.15%でした。一方、対象を3千〜1万件に絞った単独メールはクリック率2.7〜3.5%、配信停止率は0.05%です。対象を絞ると反応は3倍以上になり、配信停止は3分の1に減りました。開封率の改善策として本記事で紹介したセグメント配信は、開封の先の指標にこそ大きく効きます。

3. SHANON MAならクリック後の行動まで追える

前述した原因、つまり開封の先が見えないという課題を解く手段が、MAツールです。SHANON MAは、メールをクリックした人がその後にどのページを何回見たかを、個人単位で時系列に蓄積します。開封率が高い層でも低い層でも、「クリック後に料金ページや事例ページを見た人」という行動の条件で抽出し、営業に渡せます。開封率の改善で、商談機会の増加にもつなげやすくなります。

さらにシャノン実測のように、成果を左右するのは対象の絞り込みです。SHANON MAはメール配信数が全プランで無制限のため、対象を細かく分けて配信回数が増えても、配信コストを気にせず試せます。本記事の8つの方法で開封率を上げる取り組みと、開封の先を可視化する取り組みを、同じ基盤で回せる点が配信ツールとの違いです。

メール配信ツールとMAツールの違いは「MAツールとメール配信ツールの違い|機能比較と切り替えの目安」も参考にしてください。

開封率は平均に届いているのに商談が増えない。その段階にいるなら、次に見るべき数字は開封率ではなく、開封の先にあります。本文で紹介した配信時間・目次・セグメント配信の実測データは、資料「BtoBメール担当が押さえておきたい見直しポイント」に全体版をまとめています。

【本文で紹介した実測データの全体版はこちら】

BtoBメール担当が押さえておきたい見直しポイント

メルマガ開封率に関するよくある質問

Q1. メルマガの開封率の平均はどれくらいですか?

メルマガの開封率の平均は、一般的に20〜25%前後とされています。ただし、この数値は業界やターゲットによって大きく変わり、実際には10%〜30%程度の幅で推移するケースが多く見られます。そのため、平均値だけを基準にするのではなく、自社の業界や配信対象と比較して評価してください。

Q2. メルマガの開封率はどのくらいあれば良いですか?

開封率の目安としては、30%以上であれば非常に高く、20〜30%は平均から良好な水準といえます。一方で、10〜20%はやや低く、10%未満の場合は改善が必要な状態と考えられます。ただし、こうした基準もあくまで一般的な目安であり、業界やリストの質によって適正な水準は異なるため、必ず業界平均とあわせて判断することが大切です。

Q3. メルマガの開封率を上げるにはどうすればいいですか?

メルマガの開封率を上げるためには、件名やプリヘッダーテキストを最適化し、受信者が開封したくなる工夫を行うことが第一です。また、配信リストの精度を高め、関心の高いターゲットに絞って配信することや、適切な曜日・時間帯を見極めることも効果的です。さらに、差出人の信頼性を高めることや、継続的に配信結果を分析して改善を繰り返すことが、開封率向上につながります。

まとめ

メルマガの開封率は、一般的に20〜25%前後が平均とされていますが、業界やターゲットによって適正な水準は大きく異なります。そのため、平均値を知るだけでなく、自社の状況と比較して評価することが重要です。

また、開封率は単なる数値ではなく、メルマガ施策全体の成果につながる重要な指標です。件名やプリヘッダーテキストの工夫、配信リストの最適化、配信タイミングの見直しなどを通じて改善を重ねることで、継続的に向上させることができます。

さらに、開封率だけにこだわるのではなく、クリック率やコンバージョン率とあわせて分析し、最終的な成果につなげることが大切です。自社にとって適切なKPIを設定し、データをもとに改善を繰り返していくことで、メルマガの効果を最大化していきましょう。

開封率が平均に届いた後に商談が増えないなら、原因は開封の先が見えていないことにあります。配信時間・目次・対象の絞り込みは、開封率よりも、クリック率や申込率といった開封の先の指標に大きく効きます。クリック後の行動まで追える仕組みを整え、開封率の改善を商談につなげていきましょう。

【開封率の改善を商談につなげたい方へ】

BtoBメール担当が押さえておきたい見直しポイント